自衛消防新規講習の試験テスト効果測定に合格できる対策方法
自衛消防業務の新規講習は消防や警備などの業界にいらっしゃる方達にとっては就職や
昇進とかに有利になる資格であり、大人気です。2ヶ月待ちでようやく受けられました。
しかし講習の最後にあるテスト(試験)である効果測定に関しての対策の方法を詳しく
説明しているサイトが現状では全く存在せず、当方は事前に有効な情報を得られなくて
非常に不安を抱えたまま自衛消防業務の新規講習を受講しなければならない状況になり
ました。そこで今後受ける方達の為にテストの対策方法をまとめて記録しておきます。
但し当方が受講したのは2021年8月24日(火)と25日(水)で、会場は札幌市防災協会
です。試験の傾向と出題の形式などはその時点での記録であることを予めご了承下さい。
2021年はコロナ禍で5月と6月の自衛消防講習が中止になり、その期間に予約してた方達
が7月以降に回されて、6月に連絡したのに受講はなんと8月下旬になってしまいました。
因みに8月末の時点で11月末までの自衛消防業務の新規講習が全て予約で満員になって
しまってます。通常は毎月1~2回しか開催されなくてレアで全国的に需要が多いです。
これから受講する予定の方達にとってはこちらの記事で説明する効果測定の対策方法が
出題傾向の変化とかによって通用しなくなる可能性が普通にあることをご理解下さい。
それではブログでの日記の記事のような堅苦しくない感じで、自衛消防業務講習はどの
ように準備しておけば余裕で合格できるのか?対策方法を具体的に整理しておきます。
目次
受講する為の手続き
自衛消防業務新規講習を受講したいと電話で札幌市防災協会に連絡してから受講申請書
や整理票と受講票にテキスト引換券、返信用封筒、写真1枚を郵送しました。その後に
受講の予約を認められるとしばらくして受講票などが返送されてきます。もしかしたら
受講を認められないケースがあるのかも?と考えて少し不安な期間を過ごしてました。
この点はどのように審査されてるか?は一般に非公表とされていて、例えば消防や警備
と防災などの仕事に就いてる方であれば問題無く受講を認められると考えて良いです。
自衛消防講習の料金
自衛消防業務新規講習の費用は38700円(税込)でした。一部の講習科目が免除になる
方達は少し安くなって36600円(税込)です。その他に所定の払込手数料が必要です。
この料金を高いと感じるかどうか?は人それぞれですが、希望する職種の求人で必須の
資格とされていて、これがあれば就業できるのなら、決して高くはないと感じました。
例えば40万円ならさすがに高いと感じたでしょうが、やりたい仕事に約4万円で就ける
なら大した出費ではないと個人的には思いました。手数料と交通費込みで4万円でした。
日程とカリキュラム
1日目の最初に受付を済ませると各位の指定席に案内され、そこで2日間のスケジュール
を伝えてもらえます。学科の講義時間が長くて、また休憩時間が短くてきつかったです。
コロナ禍で受付の部屋に入る前に検温と手指のアルコール消毒を済ませ、その後に入室
して受講票を出して出席の印を受け、本人確認でマスクを外してチェックされました。
自衛消防講習を受ける教室に入ると、その日の受講生が36名いることが分かりました。
そして皆さんの見た目の年齢層は20~60代で、そのうち女性は4~5名いる感じでした。
いよいよ授業が始まるとなったあたりで『ところで、最後のテストの出題傾向はどんな
感じなの?ネットで調べても肝心な情報は皆無だったし.. 』と不安になり始めました。
講習のテキスト教材
2日間で使うメインのテキストを最初に渡されます。A4版の大きさで全体が240ページも
あってけっこう分厚くて威圧感がありました。『なんかガチで厚くね?』と驚きました。
ここでの注意点として『最後の効果測定の問題は全てこのテキストから出されて、その
他の実習用の資料からは全く出題されない』という事実が重要です。ただ他の会場や、
これからの未来における出題の形式がどうなるのか?は受講生には全く分からないこと
ですので、どうかそこのところを誤解しないで、注意をして分かっておかれて下さい。
実習(実技)の資料
本来なら2日目の13~15時は3~4つくらいの班に分かれて、それぞれに役割を設定して
実習の訓練をします。しかし昨今のコロナ禍で大勢の人達が近づいて防災の訓練をする
行動は危険で、従来のような実技のシミュレーションとかは無かったです。その代わり
メインのテキストの他に実習用の冊子が4つ配られ、見ながら再度の座学の授業となり
ました。これは色んなご意見があるでしょうが、例えば全員で別室に移動して、大声を
出して動きまくるなどの行動をしないで済むので楽です。また更に実習用の資料からは
効果測定の問題が一切出ないと講師の先生方が教えて下さったので心理的にかなり楽に
聞いてられました。とゆうか、その間も実はテスト用の勉強をこっそりやってました。
個人的な事情になりますが、当方は会社から『入職する際に自衛消防が必須の資格』と
されていて絶対に最後の試験を失敗できない状況でプレッシャーが大きかった為です。
問題冊子と解答用紙
さて、ここらへんから重大な話題に入っていきます。最後にやる効果測定用の問題冊子
(紫色)と解答用紙(水色)は試験が終わった後に両方共回収されてしまい、且つ会場
では録音と録画に撮影が全て禁止されていて、実物の画像を読者の皆さんにお見せする
ことは残念ながらできません。ただ大体のイメージを復元した写真なら見せられます。
まず問題冊子は中を開くと1ページに2題ずつ印刷されていて、4肢択一の方式で全部で
24問が出題されるので12ページ(問題が印刷されてる白いA4版の紙は6枚)あります。
解答用紙はマークシートではなくて普通のA4版の紙で、各設問で問題の指示に合ってる
と考えられる選択肢に○をして回答する形式になってます。横に8問ずつで3行でした。
効果測定の対策方法
学科の授業は全てパワーポイントのスライドをスクリーンに映して口頭で説明しながら
進行していきます。講義の中で先生方が効果測定に出る場所を全て教えて下さいます。
P165の例では問題中で選択肢になる重要な部分が赤字で示されています。更に設問は
全て『~について誤っているものを選べ』の形式になってます。そこでちょっと意地悪
をして選択肢の表現を変えていて、そこがテキストの内容と違って誤ってる為に正解の
選択肢になります。テキストの表現とは異なって出題されて、その選択肢が正答と判断
できる根拠となるような箇所を最重要ポイントとして青字にして下線をつけて説明して
下さいます。そして重要と最重要のところをまとめて赤線で囲って解説して頂けます。
赤線で囲みながら重要な部分は赤字で、そして最重要な箇所は青字で下線をつけて表示
するというルールを決めて全ての講師の方達がそれぞれに授業を進めて下さいました。
パワーポイントのスライドの構成
- 選択肢になる部分 ≫ 重要ポイント ≫ スライド中で赤字で表示
- 選択肢中で変更される部分 ≫ 最重要ポイント ≫ スライド中で青字と下線で表示
- 重要ポイントと最重要ポイントを赤線の四角で囲って表示
- 出題されない箇所の説明は無意味に多色の表示になってた
『はい、ここはマーキングして下さい』とかって先生達が言われていましたが、時間の
節約の為に当方は赤字の部分を「」で囲み、青字と下線の箇所に波下線をつけました。
更に外側の四角い赤線で囲まれている箇所がすぐ分かりやすいように()で囲っておき
ました。蛍光ペンでのマーキングは長い距離をなぞる必要があり時間がかかる為です。
講師の先生方は一つのスライドを見せてる時間をそんなに長くは取って下さらず、赤線
で囲まれている部分があるスライドのチェックを失敗しないように注意されて下さい。
そしてさらにその近くに付箋をつけておくことで選択肢として出てくる重要ポイントと
選択肢中で変更されて出される最重要ポイントをすぐに見分けられるようになります。
因みにP165の波下線の部分は実際の効果測定の問題で『1本のロープを握り..』と変更
されていて『ここの箇所が誤りだからこれが正解の選択肢になる』と判断できました。
またテキスト中で最重要ポイントが無くて重要ポイントだけのところは「」をつけて、
その後に付箋をつけておきました。そこは正しい内容の選択肢で正答にはなりません。
こんな感じで授業中はただひたすら()や「」と波下線に付箋をつけていく作業を継続
していました。先生によっては話すスピードが速かったり、声が聞き取りづらかったり
して情報を確認するのが大変でした。講義が長いので当然、途中で眠気が入ってきたり
しますが、『もし重要ポイントと最重要ポイントのチェックをし損なったら、効果測定
に落ちて自衛消防が取れなくなり、そうしたら仕事に就けなくなる..』との恐怖感から
なんとかずっと気合いで覚醒して授業についていっていました。このようにしてつけて
いった付箋は膨大な数になり、数えてみたら98個ありました。最後の効果測定のテスト
は24問あり、それぞれ4択なので選択肢が96個あることになります。例えば2つの付箋
がつけてある2つの情報を1つの選択肢にまとめて出されてたりするケースがあるので
付箋の個数と全ての選択肢の個数は大凡一致している事実が後になって分かりました。
あともう一つ、自衛消防の効果測定では大切な対策方法があります。最後のテストでは
テキストを持ち込み可になっています。それで『付箋をつけて検索のスピードを上げて
下さい』と先生方からは言われました。だがしかし、それでは『何の情報がどこにある
のか?』をネット上での検索みたいに一瞬で確認することはできないのです。テストの
時間は60分で、その中で98個もの付箋がついてる箇所を順に探していって、果たして
間に合うのだろうか?と想像して下さい。そう..実は自衛消防の効果測定で最も難しい
のはこの点だと言えます。そこでテスト中にちょっとひらめいたのはテキストの最初に
ある目次ページを使う方法です。選択肢中で気になるキーワードが目次ページに運良く
出ていれば、わりと速くその選択肢を見つけて正しいかどうか?を判断できます。でも
中には目次ページでキーワードを発見できないケースがあり、その場合は付箋を順々に
探していく羽目になってしまいます。しかも目次ページだけでも4ページあって、そこ
に書いてあるキーワードを順に探していくのも時間がかかってしまいます。つまり付箋
を全てつけて、目次ページを活用したとしても、そんなにスピードアップにはならない
です。授業を受けていて、付箋の数が膨大になってきて『これって試験中に一つ一つを
探してたらとても時間が間に合わなくなるんじゃ?!』という不安をうっすらと感じ取る
ことができた当方は一つの対処方法を思いつきました。それは1日目の授業後や2日目
の休み時間と実習の講義中とかに「」と波下線をつけたところを何度か読み込むことで
内容をある程度覚えておくやり方です。特に最重要ポイントは内容をしっかり記憶して
おくくらいにまで読み込んでおけば、テスト中に付箋を一つ一つ探していく手間をほぼ
省けることになります。重要ポイントと最重要ポイントを3回程度通して読んでおけば
選択肢として出てくる内容を完璧ではなくても、ある程度は覚えてる状態になれます。
無意識的にではあっても『この試験の受験で一番大変なのはここだろうな』と察知する
ことができて、「」と波下線の箇所をできるだけ何度も読んでおいたお陰で、最終的に
当方は満点だと自信をもって言える結果を出せました。実際には点数を防災協会の職員
さん達が教えて下さることはありませんが、『満点で間違いない』と言い切れるくらい
まで自信をもてる結末になりました。その時は36名が効果測定を受験して、当方の前と
後ろの席の方達が落とされてました。『あの、点数が足りなかったのでこれから別室に
移動して補講を受けて頂くことになります』と職員の方達に言われて驚かれてました。
効果測定を終えて『さあ、これから帰れるね!』って感じで和やかな雰囲気の時に職員
さん達が入ってきて周りに聞こえる大きさの声で悲報を受講生にいきなり伝えました。
これはけっこうきつかったです。『え?!自分が不合格?』とご本人達は衝撃だった様子
で、気を遣って、落ちたお2人が足早に退室し終えた後に修了証の授与が始まりました。
実は札幌会場では補講を受ければその日のうちに自衛消防の修了証をもらえると事前に
聞いてました。しかし数時間単位で帰るのが遅くなりますし、衆目の前で恥かしい思い
をしないといけなくなります。これから受講する予定の方達には、当サイトで説明され
ている対策の方法を着実に実行することで効果測定にサクッと合格して頂きたいです。
余談ですが、当方は合格率5%前後の国家試験に複数回合格してきた歴史がありまして
そこでの経験から『自衛消防の効果測定に絶対に受かる準備方法』を提示できました。
札幌市防災協会の職員の方達は『どうしても毎回2~3人は落ちるんだよね..』と教えて
下さいましたが、上記の方法で皆さんに気分良く講習を終えて頂けましたら幸いです。
合格率と資格難易度
当方が受講した札幌の会場では通常35名前後が定員になっていて、そのうちの2~3名が
毎回効果測定で落とされているのが現状で最後のテストの合格率は90%以上になります。
学科の講義中に講師の方達が教えて下さる重要ポイントと最重要ポイントの部分をマー
キングし損なったらアウトですが、確実に対策を講じておけば難易度は低い資格です。
例
36名受講して34名合格なら 34/36×100 で合格率は約94%になる
過去問題と模擬試験
『自衛消防の効果測定の過去問題はありませんか?』という質問を当サイトでは今まで
沢山頂いてきました。これから新規の講習を受講する予定の方達にとっては当然の需要
と言えます。でもテストの出題形式を見て頂くと分かりますが、自衛消防の効果測定は
事前に参考書と問題集などを購入して受験勉強をしておく必要性は特に無い試験です。
また読者の方達から質問がありましたが、いわゆる模擬試験(模試)をどこかの機関で
受験して準備をしておく必要性も特に無いです。そこまで難しいテストではないです。
同様に何かの問題集を購入して練習問題や予想問題とかを事前に演習しておく必要性も
ありません。もし心配なら自衛消防に関係する用語を少し調べておく程度で充分です。
当方は予備知識がほぼ全く無い状態で講習に臨みましたが、消防や防災センターに関連
する難しい専門用語が沢山登場してテキストの内容が分からないとかは無かったです。
まとめ
・試験時間は60分(開始から30分を過ぎたら途中での退室が許可される)
・自衛消防業務新規講習のテキスト(全体で240ページ)を持ち込みできる
(但し実習の資料等は持ち込みできず、机上に置けるのはテキストと筆記
用具に時計、受講票のみ)
・効果測定の内容に関する質問は試験中に受け付けてもらえない
・一般的なカンニングとかの不正行為をして発覚すると資格が取れなくなる
・四肢択一の選択問題が全部で24問出題される(選択肢は全部で96個ある)
・問題冊子(表紙は紫色)はA4版で1ページに2問ずつ印刷されていて全部で
12ページある
・解答用紙(水色)はA4版でマークシートではなく1列に8問ずつ印刷されて
いて全部で3行あり、各設問で誤ってる内容の選択肢に○をつけて回答する
・問題冊子と解答用紙共に受講地・受講番号・氏名・生年月日を記入する欄
があり、効果測定の終了後に回収される
・問題の出題形式は全て『~について、次の中から誤っているものを選べ。』
となっている
・合格基準は24問中17問以上の正解で合格で、16問以下だと不合格になる
配点を気にされる方達が多いが、前半と後半の部分でそれぞれ50%以上、
全体で70%以上を正答できれば合格となる
不合格の場合は直後に補講を受けて(1~2時間?)、それから修了証の
カードをもらえる
・通常のケースの合格率は90%以上で、効果測定の難易度は一般に高くない
と言える
・授業中に選択肢になる部分(重要ポイント)と、選択肢中で変えて出される
部分(最重要ポイント)を全て講師から教えてもらえるので、それぞれマー
キングして付箋を貼っておくことが必要(付箋は全部で98箇所前後になる)
・テキストの最初にある4ページ程度の目次を活用すると選択肢中で気になる
キーワードを検索するスピードを少しは上げられる
・最も重要なテストの対策方法
マーキングした重要ポイントと最重要ポイントの部分を2~3回通して読んで
内容をある程度覚えておいて、効果測定中に付箋を一つずつ探さないで済む
ようにしておくこと
つまり問題を見ただけでどの選択肢のどこが具体的に誤りで、その選択肢が
正解になるという判断を、付箋を見ないで直ちにできるようにしておくこと
が一番大切な試験の対策方法である
ただ2日目の15時過ぎから効果測定を実施して、それまでに重要ポイントと
最重要ポイントを全て完璧に暗記しておくことは難しく、誰でも数カ所程度
はおそらくテキスト中の付箋を探さないといけなくなると考えられる
しかし数箇所程度を探せば済むくらいにまで重要ポイントと最重要ポイント
をきちんと覚えておけば60分の中で必ず時間は余るし、余裕で効果測定には
合格できる
逆に重要ポイントと最重要ポイントの内容を殆ど覚えていない状態で最後の
効果測定に突入すると、各選択肢に対して『これはどこに書いてあった文章
であるか?』が分からなくて付箋を一つずつ探さないといけなくなり、結果
として時間が足りなくなり不合格になってしまう確率が高くなるので要注意
尚、こちらの記事で紹介している受験対策の準備方法は自衛消防技術認定証
が得られる自衛消防技術試験用ではなく、誤解されないようにご注意下さい
お問い合せ
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