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『ハガネの女』はテレビ朝日で2010年5～7月にseason1と2011年4～6月にseason2が
放送された連続ドラマです。吉瀬美智子さんが主演で小学校の教師である芳賀稲子役を

演じ、プライベートでは結婚を目指しながら問題のあるクラスで担任をして学級経営に
奮闘する物語です。season1とseason2を地上波で再放送できない理由を紹介します。

　『ハガネの女』を地上波では再放送できなくなった理由

　　
『ハガネの女2010』は深夜枠だったのに7話の平均の視聴率が10.2％で成功しました。
それを受けて『ハガネの女2011』は出世できてゴールデンタイムで放送されましたが

数字は7.5％となりコケてしまいました。『ハガネの女2010』は深谷かほる先生の原作
の漫画を実写化しましたが、『ハガネの女2011』は小学校の分割と統合による生徒同士

の対立や、アスペルガー症候群の生徒などの話題を扱っていてオリジナルのストーリー
でした。2011年4月28日（木）に放映された『ハガネの女2011』の2話では発達障害

の一つの症状とされるアスペルガー症候群と診断された男子が転校してきました。その
男の子は学校で周りとトラブルを起こして保護者からクレームがありました。その後に

その子を特別支援学級がある特別支援学校に転校させるべきかどうか？をクラスで生徒
に投票させて決めようという話が持ち上がりました。担任のハガネ先生はその案に反対

　　
しましたが、クラスの子達がその男の子を理解して受け入れるきっかけになってほしい
との願いから最終的にはその投票の実施を許可しました。ただそんな純粋な先生なりの

考えがあったとしても客観的にはそのような投票は基本的な人権を侵害する行為であり
決して教育の現場で許されることではないです。『真壁友喜君をクラスに残すかどうか

を多数決で決めることにしました』とハガネ先生が宣言すると生徒達からは賛否の声が
上がりました。2話の放送後には視聴者の方達からその投票への批判や苦情が殺到しま

した。子供がいる親としては家庭で観せられる内容ではなくて当然の結果です。原作者
の深谷かほる先生の公式サイトの掲示板にもクレームが書き込まれ、深谷かほる先生も

それに同意しました。深谷かほる先生は2011年2月にseason2の台本をもらって読んで
みて多数決のシーンには反発してましたが、テレビ朝日の制作部にそれをスルーされて

　　
しまった事実を掲示板で明かしました。そして2011年6月23日（木）に公式サイトの
トップページでseason2の2話の脚本に同意できず、2011年6月16日（木）の最終話で

原作者の立場を降りてクレジットから削除してもらったと表明しました。さらにドラマ
をBlu-rayやDVDの映像作品にしたり、ネット上で配信することを拒否しました。投票

をハガネ先生が認めたのは『クラスメートの皆が発達障害があることを知って手を差し
伸べれば一緒に障害を克服できる可能性があるから』と2話で説明されました。それに

対してテレビ朝日の広報部は『一部の中身に関して深谷かほるさんからご理解を得られ
なくて残念に思ってます』とだけコメントしました。深谷かほる先生は多数決のその後

としてあるべき話を最終回の9話で挿入するようにテレビ朝日に依頼されていましたが、
それは実現しませんでした。アスペルガー症候群の子供がいる親である視聴者の方達に

　　
『あり得ない番組で打ち切りにすべき』とまで言われてましたが、season2は予定通り
最後までオンエアされました。多数決を実行した結果真壁友喜君はクラスに残りました

が、以上のような事件があって原作者の深谷かほる先生とテレビ朝日の制作関係者との
間には根深い遺恨が残りました。テレビドラマの再放送は原作者や脚本家と出演者とか

が許可を出さないと放送できません。関係者の中で誰か一人でもNOと言ったりしたら
無理になります。また許可をもらえたら、再放送をする際に作品の二次使用料を支払う

必要があります。出演者の方達は著作隣接権に基づいて平均で数万円程度の収入が二次
使用料として得られます。上記のように原作者の深谷かほる先生とテレビ朝日側は険悪

な関係になってしまいました。再放送のリクエストをしても、秒で断られることは目に
見えています。というわけで『ハガネの女』は地上波での再放送が困難になりました。

　　

　　
　　
　　
余談ですが、『ハガネの女』はseason1でも原作のマンガとけっこう設定が変えられて
ます。途中でトラブルもありましたが、ドラマとの違いを比較して読むと楽しいです。

　『ハガネの女』のフル動画を全て無料で視聴できる方法

　　
『ハガネの女』は原作者の深谷かほる先生がテレビ朝日ともめて原作者の立場を降りる
とまでなってしまった作品です。『ハガネの女2010』はなんとかDVDが発売しました

が、『ハガネの女2011』は深谷かほる先生の意向でBlu-rayやDVDにはなってません。
また大きな問題があったことに配慮して各社の動画配信サービスでも『ハガネの女』は

配信されてないです。『ハガネの女2010』のDVDは新品だと高額な価格の商品になり
それ以外はレンタル落ちの中古品しかないです。『ハガネの女2010』は宅配レンタル

サービスのTSUTAYA DISCASで在庫があります。ツタヤディスカスは希望する作品を
先に登録しておいてDVDが2枚ずつ発送されてご自宅に郵便で届きます。見終わったら

家から最寄りのポストに2枚のディスクを投函して返送します。配送のセンターに到着
して返却を確認したら次に観たい作品をまた2枚ずつ郵送するシステムになってます。

　　
『ハガネの女2010』はDVDが4枚あり2回の往復だけで済みます。身近にあるTSUTAYA
のお店へ借りに行くより安く、またお店まで往復をする手間を省けて便利です。ツタヤ

ディスカスは無料お試し期間のサービスを利用すればCMや広告が入って無くて高画質な
フル動画を無料で見放題で視聴できてメリットが多いです。ハガネの女の2010と2011

のフル動画を全て無料で観られる方法は残念ながら存在しません。2010が宅配レンタル
サービスのTSUTAYA DISCASで無料で見れて2011は不可能ですので注意して下さい。

　まとめ

　　
『ハガネの女』は吉瀬美智子さんにとって初めての連続ドラマでの単独主演作でした。
『ハガネの女2010』は深夜ドラマだったのに大成功して、その勢いに乗って翌年すぐ

新たに『ハガネの女2011』が放送されました。テレビドラマの続編は通常は数年程度
の間を空けて制作され、『ハガネの女』は異例の速さで新作が登場しました。しかし

テレビ朝日の制作担当者が変に欲を出してseason2でオリジナルストーリーにした為
にリアルタイムの視聴率が大コケしてしまいました。さらに2話の内容を巡って大炎上

　　
してしまい、原作者の深谷かほる先生がまさかの原作者のクレジットを辞退するように
までなりました。そんなわけで『ハガネの女2010』と『ハガネの女2011』は地上波で

再放送するのが極めて困難である事情をお伝えしてきました。2011はBlu-rayとDVD
が販売されてなくて、2010と2011はどこの動画配信サービスでも配信されてません。

　　
色々と制限がありますが、『ハガネの女2010』だけは宅配レンタルのサービスのツタヤ
ディスカスでCMや広告が無くて高画質なフル動画を無料で見放題でお楽しみ頂けます。